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「ドローン」を愛する西脇資哲氏と学ぶ!Windows女子部×「目線で決まるプレゼン」

2015.08.11 Category:勉強会・イベント Tag: , , , ,

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今話題のドローンを個人で12台も所有しているという日本マイクロソフトのカリスマエバンジェリスト西脇資哲氏。

7月に開催された「ドローンを学ぶ女子部」(Windows女子部×「目線で決まるプレゼン」)では、西脇氏が自身が所有するドローンを使った特別講義とプレゼン講座が行われた。
by 馬場美由紀 (CodeIQ中の人)

西脇氏が所有するドローンは12機、自腹を切った金額は150万円!

勉強会では、まず最初に初代部長である椎野磨美さんから、Windows女子部誕生の経緯と活動内容、今回の開催概要について紹介があった。

同コミュニティは設立4年目で、Facebookを中心に活動を発信。毎回旬の技術や著名なエンジニアや識者を講師に招き、月1~3回のペースで勉強会を開催している。

今回の勉強会は「プレゼンの極意」をドローンを使って伝えるというスペシャル企画。西脇氏の最新刊「プレゼンは『目線』で決まる」の発売を記念して開催された。

▲Windows女子部・初代部長 椎野磨美さん 

なんと西脇氏は自腹で12機のドローンを購入しており、その金額は150万円を超えているという。(ちなみに記事公開日の8月11日には16機に増えていた)

自腹で買う理由は、自分で買ったほうがドローンに対して愛着がわくし、大事にするから。

大好きなものであれば、何でもできる。おのずとそれらについて詳しく調べるし、難しい数字や製品情報も頭に入る。もちろん、プレゼンテーションも情熱をもって伝えられるというわけだ。

想いがこもったプレゼンは聴衆の心に響く。西脇氏は、まずそれを実践して見せた。

日本マイクロソフト株式会社 エバンジェリスト業務執行役員 西脇資哲氏
日本経済新聞でも紹介されたIT「伝道師/エバンジェリスト」。1996年から日本オラクルにてプロダクトマーケティングおよびエバンジェリストを13年間歴任。現在はマイクロソフトにて多くの製品・サービスを伝え広めるエバンジェリスト。IT企業だけでなく、製造業・金融業・官公庁での講演やプレゼン講座を幅広く手がける、IT業界屈指のカリスマプレゼンター。著書に「エバンジェリスト養成講座~究極のプレゼンハック100~」「エバンジェリストの仕事術」などがある。いずれもベストセラーとなっている。

アイスブレイクは「つかみ」から「さぐり」の時代へ

勉強会の冒頭まず、西脇氏は会場に「ドローンを持っている方は、手を上げてください」と、問いかけた。だが、手を上げる人はいない。

世の中にまだ、ドローンを所有している人はほとんどいないので、当然だと言いながらも、さらに「目の前で飛行しているドローンを見たことがあるか」「どこで見たのか」と質問を続けていく。

実はこのやりとり、プレゼンにおけるアイスブレイク手法の一つである。プレゼンの導入で「つかみ」をとるのは難しい。

「つかみは最初の5分、遅くとも10分で決まります。最初の10分で笑わない客はその後も笑わない。途中で笑わせようと思っても、苦労するか自虐ネタしかありません。つかみをやるのであれば、入念なネタ準備が必要となります」

だが、そんな準備はせず、その場でできるアイスブレイクの手法がある。それが「さぐり」だ。お笑い芸人がよく使う手法で、会場と「質問と回答」を繰り返す。会場とキャッチボールをして会場の雰囲気を掴む、おすすめの手法だという。

  • 会場の雰囲気や目についたものを言葉にしてみる
  • わざと間違えてみる、大げさに言ってみる
  • 会場から出た発言を繰り返してみる、解説してみる

ドローン最新機「Bebop Drone」「Phantom 3」が続々登場

続いて、西脇氏はドローンについて知っておきたい基礎知識と、いま注目されている理由を説明した。

ドローンとは無人での飛行が可能な航空機の総称であり、遠隔操作やコンピュータ制御によって飛行する。現在は、軍事や商用分野で空撮を目的に使用されることが大半だが、荷物の配送などにも活用できないかとい研究も進められている。

ドローンが「アツい理由」として西脇氏が挙げたのは、以下の4つ。

  • 首相官邸へのドローン落下
  • ドローン少年の登場
  • 第一回国際ドローン展
  • 最新ドローンの発売が相次ぐ

首相官邸へのドローン落下や、善光寺や国会、皇居周辺などでドローンで動画中継を行い、警察から厳重注意された15歳の少年については記憶に新しい。2015年5月20日~22日に日本で初めて開催された「国際ドローン展」には、西脇氏も2日間参加という。

そして、発売が相次ぐ最新ドローン。冒頭にも書いた西脇氏が自腹で購入した数々のドローンが、ここから次々と紹介されていく。

まずは、パロット社から4月3日から発売された「Bebop Drone」。もっともメジャーな機種で、バッテリーをつけるタイプだ。

そして、5月上旬から発売されたDJI「Phantom 3」。

最も完成度が高いと言われており、筐体はかなり重い。その場で西脇氏は羽を付け、電源を入れる。すると、音がして光り出す。総理官邸で落ちたのと同じ機種なのだそうだ。

紹介されたドローンは会場で回され、間近で見ることができた。

2980円で購入できる世界で一番小さいドローンも披露された。プロ用でないドローンは実はすごく小さくて軽量だ。課題はバッテリーサイズだという。

キャリブレーションしている様子。小さくてかわいい。

6枚ローターのヘキサコプターも披露!

さらに、ミニドローン名機「Parrot Rolling Spider」が登場。Windows8 / Windows Phone 8.1のアプリケーションを使って操作することもできるという。

そして、先ほども紹介した4枚ローター機クワッドコプターで、最新Parrot機の「Bebop Drone」の実演が始まった。

ガラスファイバーABS素材で超軽量400gで、Microsoftオンラインストアでも販売している。

「AR.Drone2.0」はスマートフォンやタブレットを送信機にできるWi-Fiコントロールの4ローターヘリコプター。今回西脇氏はスマートフォンで操作してみせ、さらにはWindows8で動かすデモを行った。

自律航行で空撮をする「SenseFly」も紹介された。マッターホルンでドローンを使って撮影し、Surface Pro 2で自律航行の指示と飛行状況の確認をする。2000枚以上の映像データをクラウドに送り、300万のポイントを元に3Dデータを作る試みを紹介した4分間の動画だ。

Microsoft Edgeブラウザを使用すれば、Webブラウザでも簡単に見ることができる。人間が行けない危険な場所を撮影し、最新技術を駆使してデータ活用に繋げている大変面白い実例だ。

ドローンの活用シーンと操作・制御、課題や注意点

実はドローンは映画やテレビのスポーツ中継などでも、よく使われている。

4枚ローター機クワッドコプターで、プロ仕様空撮用「Drone DJI INSPIRE 1」は4Kの画質を誇り、専用送信機(2.4GHz)とスマートデバイスによる操作が可能。撮影に足が写らないように、空気力学変形設計で360度の完全なビューも実現した。

アミューズワンセルフ「ZUAV」は、離着陸時に変形をするオプトコプターで、生活圏の上空を飛ぶための安全、安定、カウリングデザインを採用。カメラ以外の様々なセンサー・調査機器をアタッチしている。御嶽山の捜索にも使われたそうだ。

ロボットベンチャー自律制御システム研究所は「mini surveyor」では、千葉大学野波研究室で約30年間以上研究してきた知見を活かし、社会に貢献できる本格的業務用途の純国産ドローンを開発している。

実際ドローンを操作する際は、iPhone、iPadで操作する人はほとんどおらず、操作機を使うのが一般的だという。

なぜなら、スマートフォンやWindows8で操作では、Bluetooth接続では約20mまでしか操作できない(※Class2 の規格上は10m)。WiFiアドホック接続で約250m、2.4GHz送信機(プロボ)で約2kmだ。

コントロールがなかったら戻る機能があり、自立制御がしっかりしているドローンも登場しており、これからはGPS自律航行が主流になるだろうと西脇氏は言う。だが、現状はバッテリーが持たないため、長時間の飛行は難しく、落下原因のほとんどは操縦ミスではなく、バッテリー切れなのだそうだ。

さらに、もう一つ課題がある。2つの送信機(プロポ)仕様の乱立だ。日本とアメリカではモードが違い、前進・後進と上昇・下降のモードが逆の位置に設定されている。どちらで操作できるのかは、事前に確かめたい重要なポイントだ。

ドローンを飛ばすには制限がある。ドローンは航空法施行規則が定める「模型飛行機」であり、上空250m以下の制限などが航空法で定められている。他人の土地の上を飛行することは、その土地の所有権を侵害することだし、公道の上を飛行することは道路交通法に違反する。

また、操縦中の事故による損害賠償を補償するラジコン保険というのがあり、怪我をしたときや損害賠償などのリスク回避のために、購入者は入っておくべきだと西脇氏。自身もローターで怪我をしたことや、ビルの中でぶつけて騒動となった経験を挙げ、ネガティブ面も十分覚えておいたほうがいいと語った。

ドローンはIT産業である

西脇氏は「2015年はドローン元年になる」と語る。

日本では農業での活用が一番進んでおり、ドローンを使って稲の生育状況を記録して農薬をまいたり、ひび割れを検知してクラウドに送り、分析結果をスマートフォンに知らせるといった精密農業が開始されているという。

さらにドローンの可能性を広げる実例として、おぼれている人を助けるライフセーバーとしての役割や、フルマラソンなどの撮影などを挙げた。

自腹を切ってドローンを購入し、自身で徹底的に調査し、研究する。そして未来のIT活用へとつなげていく架け橋にもなっていきたいと語る西脇氏の情熱あふれるプレゼンテーション・ドローン編は、これで終了した。

続いて行われた「今、流行の最新スライドテクニック」については、リクナビNEXTジャーナルで紹介しているので、ぜひそちらもご覧いただきたい。

さらに今回の勉強会には、「ラクガキノート術」のタムラカイさんによる、Windows女子部の勉強会のグラフィックレコーディングも!

最後に参加者全員が「プレゼンは『目線』で決まる」を持っての記念撮影。Windows女子部では、今後も最新技術とビジネスノウハウに関する勉強会を開催していくとのことなので、興味のある方はこちらをチェック!

(撮影:刑部友康)

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