CodeIQ MAGAZINECodeIQ MAGAZINE

Goodpatchのギークガール☆趣味はプログラミング!だから、仕事外でもアウトプットしていたい

2015.08.26 Category:インタビュー Tag: , , , ,

  • 82
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
yoshiko7

フロントエンドエンジニアとして、グッドパッチのプロタイピングツール「Prott」の開発を担当している吉田真麻さん。

よしこさんのハンドルネームで知られる吉田さんが、趣味で培ったHTMLとCSSを活かして、憧れだったプログラマの世界に飛び込んだというキャリアとともに、グッドパッチでの働き心地についても聞いた。
by 馬場美由紀 (CodeIQ中の人)

中学生の時にガラケーサイトを作ったことがきっかけ

プログラミングとの出会いは中学生のとき。ガラケー(フィーチャーフォン)向けのサイトを作り、ブログにリンクするのが流行っていたんです。私も作ってみたいと思い、パソコンを持っていなかったため、ガラケーで作っていました。

HTMLのタグは、単語登録をして作っていました。これでHMTLとCSSを覚えたんです。PCサイトを作るようになったのは高校生になってから。

その頃にはHP作りが趣味になっていました。親や友達から「HPを作って」と頼まれ、作っていました。でもこのときのスキルもHTMLとCSS。なのでHPといっても静的なモノでした。

株式会社グッドパッチ フロントエンドデベロッパー 吉田真麻さん

高校時代から音楽を専攻していたので、音楽大学へ進学。選んだのは音楽・音響デザインコース。そこではいわゆるDTMを学んでいました。音楽大学では、一人ひとりにレッスンをしてくれる先生がつくんです。そのとき作曲のレッスンを担当してくれた先生との出会いが、エンジニアへの道に進むきっかけとなりました。

何の話をきっかけにそうなったかは思い出せませんが、あるとき、プログラミングの話になったのです。先生はC言語ができる方で、私が作曲よりもプログラミングの話にくいつきがよかったからか、レッスンの時間にC言語を教えてくれるようになったのです。

いつの間にか、その先生のレッスンとMax(音楽とマルチメディア向けのプログラミング言語)の授業にしかでないようになっていましたね。

1年が終わる2011年3月、「こんな状態を22歳まで続けるのはもったいない。私はプログラマになりたいんだ」と決意し、親に大学を辞めたいと告げました。私の固い決意を見て、親も納得してくれました。

Web制作会社に入社。PHPとJavaScriptを習得

専門学校に行くことも検討しましたが、すでに身につけているHTMLとCSSの知識を活かして、Web制作会社にアルバイトとして入社。3カ月後には正社員として採用されました。

この会社では主に不動産向けのWebサイトの開発に携わりました。開発はPHPとJavaScript。10人ぐらいの小さな会社だったので、教えてくれる人はあまりおらず、分からないところはネットの情報などを調べながら技術を身につけていきました。

この頃はPHPを覚え始めだったこともあり、スタイルの違うJavaScriptには相当、苦手意識を持っていましたね。JavaScriptの修正依頼が来るのがすごく嫌だった。でもあるとき、二つの値を入れ替えるいうロジックをいつものように試行錯誤して取り組んでいたら、「あっ、こういうことか」とブレークスルー感が得られたんです。

二つの値を入れ替えるには3つの変数が必要なのですが、そのときの私はそれも分からなかったんです。でも、わからないところから自力で正解に辿り着いたというこのブレークスルー以降、不思議とJavaScriptの苦手感は払拭されました。

就職して2年半経った頃、「プログラマという仕事は私に合っているし、この仕事が好き。だからもっともっとスキルを身につけたい」と思うようになりました。

そこで業務以外でも自分でいろいろ勉強するように。まず、知りたくなったのはオブジェクト指向について。クラスというキーワードを初めて見たときから、その概念について調べはじめました。でもやはり分からないところが出てくるわけです。

しかし会社の先輩には聞けませんでしたね。会社ではあまりクラスベースの書き方は使っていなかったので、私の欲しい答えが得られそうにはなかったんです。

技術力の高い人たちに囲まれることが、スキルアップの近道

そんなとき思い出したのが以前読んだ「情熱プログラマー ソフトウェア開発者の幸せな生き方」という書籍に書かれていた「一番のへたくそでいよう」という言葉です。

技術力の高い人たちに囲まれて、自分が一番できない人でいられる環境に身を置くことこそ、スキルアップの近道だと考え、技術ブログをよく読んでいた会社に転職しました。その会社は少数精鋭で本当に技術力の高い人たちが集まっていましたね。

その転職時に悩みがありました。前職では幅広くなんでも携わっていたので、広く浅く知識が身についていたのですが、もっと分野を狭めてスキルを深めたいと考えたんです。バックエンドを深掘りするか、フロントエンドを深掘りするか──。

ちょうどその頃に自分のポートフォリオサイトをHTMLとCSS、JavaScriptで作ったんです。静的なサイトでしたが、周囲の人たちに「なかなかいいね」と言われ評判が良かったんです。それがきっかけになって、フロントエンドの方に進みたいと思うようになりました。

フロントエンドを選んで今はよかったなと思っています。Webアプリケーションのようになっていくと、フロント側でやることも多いので、本当に楽しいです。

フロントエンドを希望して転職したその会社では、JavaScriptフレームワークを使用したモダンな開発スタイルを経験しました。でもこの会社に在籍していたのは比較的短い時間になりました。技術的には最先端なものにも携われるし、周囲の人たちも技術的にすごいと思える。

確かに仕事としては楽しい。でもそれと引き替えに忙しく、自分の時間がなかなか取れなくなり、個人的な開発をする時間がなくなってきました。

私にとってこの趣味でプログラミングや調べごとをする時間が、仕事で疲れた体や精神を癒やす時間でもあり、エンジニアとして成長するための時間でもあったので、その時間は確保したかった。

そこで「自分が伸び伸びと長く働ける場所はどんなところなのだろう」と自問自答をし、転職先を探すことにしました。

「残業が多いと困る」と質問したら、社風や理念・働き方が分かった

そんなとき、グッドパッチがエンジニアを募集していることを知りました。

グッドパッチはデザインがしっかりしていてカッコいい作品を作っている会社。「JSオジサン」というJavaScript勉強会の主催者である小島芳樹さんがいることもあり、良いイメージがありました。でもどんなことをやっている会社なのか、具体的なことは知らなかったので、まずは話を聞くことにしたんです。

すごくオープンな雰囲気の中でグッドパッチ代表の土屋と話をしました。そのとき私はこんな思い切った質問をしました。「残業が多いのはちょっと(困るんです)」と。普通、こんなこと言えませんよね。でも思い切って聞いてよかった。

私のこの問いに対し、土屋は「うちは家族を大事にしている文化だから、ほとんど残業している人はいない。残業するなら自分の勉強する時間に充てて欲しい」と言ってくれました。

土屋は常々、ブログなどで「家族を大事にする」ということを明言しています。私は女性なので、いつかくるかもしれない結婚・出産というイベントを働きながらどう乗り越えるかという不安がありますが、社長が常々家族を大事にと明言してくれることで、将来のことを気にせず安心して働くことができるんです。

技術面での面接では、社内のエンジニアの方が私のポートフォリオサイトとGitHubを見てくれていたので、技術的な質問はあまりされませんでした。

面接で質問をするよりも、作ったものを見たほうが具体的なスキルセットやレベルがわかるので、やっぱり自分でモノを作って公開することは、エンジニアにとって必要なことだと思いました。

「Prott」のフロントエンドをチームで開発

グッドパッチに入社してからは、フロントエンドエンジニアとしてプロトタイピングツール「Prott」のWebフロントエンド部分の開発(機能改善やバグフィックス、パフォーマンスチューニングなど)に携わっています。

ProttはフレームワークにAngularJSを採用し、CoffeeScriptで開発しています。ログイン後はSPA(シングルページアプリケーション)になっているので、JavaScriptの処理が多いので楽しいですね。またサーバーサイドはRubyで開発しています。

フロントエンジニアとはいえ、サーバーサイドも簡単な修正なら自分でやることも。Rubyは私の好きな技術の一つなので、それに触れられるのも嬉しいですね。

Prott開発のチームはすごく雰囲気がいいんです。これまでの会社では大人数のチームをする機会がありませんでした。しかし、今はセールスやデザイナーなどを含めて16人のチーム。フロントエンドエンドだけでも3人のエンジニアが携わっています。

何か問題が起きても、犯人探しではなく、お互いにフォローし合うんです。そういった良い雰囲気が仕事へのモチベーションにもつながっています。

また会社自体がオープンなところもグッドパッチの良さ。社内でのコミュニケーションは「Slack」を使って行っています。だから会社がどんな動きをしているか、みんな把握できるんです。

グッドパッチは社内のメンバーとコミュニケーションや情報共有をする機会が本当に多いんです。毎日10時に朝礼、19時に終礼があります。もちろん全員参加。

この朝礼と終礼があることで、仕事のリズムが整います。終礼までに一区切り付けようと取り組みますから。だから本当に残業する人は少ないですね。

そのほかにも週1回でプロジェクトレビュー、デプロイの前にはコードレビューも行われます。これまで誰かに自分のプログラムを見てもらったり、他人のプログラムを見たりする機会が少なかったので、すごく勉強になります。

他にも社内でエンジニア向け勉強会を開催したりと、エンジニアのスキルアップを応援してくれる会社なので、これからも最新技術には常に触れていたいですね。今、最も関心を持っているのはやはりES6でしょうか。

また主要なフレームワークの流れも気になるところ。ProttではAngularJSを使っていますが、今後もAngularを使っていくかはわかりません。

フロントエンドは技術の流れが速いので、これからも勉強を続け、いつもその時代に合った技術を使って開発できるようにしたいなと思っています。

自分自身のアウトプットの時間があるから成長できる

そうそう、グッドパッチは副業OKの会社なんです。珍しいですよね。私も今、定時で帰ってHTMLとCSSの本を書く時間に充てています。11月上旬に出版予定です。文章を書くことは予想以上に大変で、定時で帰れる会社でなければとても書けなかったでしょうね。

こんなアウトプットができるのも、勉強や成長を推奨しているグッドパッチだからこそ。そんな環境だからか、やりたいこともどんどん出てきて困ってしまうほど(笑)。

これまで趣味の時間はプログラミング一択でしたが、映画や読書などにも費やし、人としての幅も拡げていきたいと思っています。

プログラミングに少しでも興味を持っているのなら、ITエンジニアは楽しい仕事です。大変なこともありますが、興味があるならぜひ、飛び込んでほしい。特に女性の方にこのメッセージを送りたいですね。

(取材・文:中村仁美 撮影:設楽政浩)

あなたにとって「理想の会社」とは?

CodeIQ JOBS

「理想の会社で働きたい!」――― いたって単純で、誰もがそう思うこと。
では、あなたにとって理想の会社とは?
あなたが思い描いた「理想」は、きっと今あなたが抱いている「不満」の裏返し。

  • 残業が多い、服装が自由じゃない、エンジニア向きの設備がない、
  • BtoBの開発だけだと反応がなくてつまらない、
  • 会社全体が新しい技術や開発スタイルに関心がない、
  • ずっとコードを書いていきたいのに管理職しか道がない…

あなたが抱くその「不満」を「理想」に変えられる会社がどこかにあるはずです。

ITエンジニアのための求人サイト「CodeIQ JOBSは、スキルやこだわりで検索ができます。
また開発環境や技術への取り組みなど、ITエンジニアがスキルを発揮するために必要な情報を多く掲載しています。
さらに、「CodeIQ」で得た評価をもとに、掲載されている企業の求人へ応募することも可能。

あなたにとっての理想の会社、探してみませんか?

  • 82
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

■関連記事

アプリで治療する医療の未来を切り拓く─医師を兼任するキュア・アップCTO鈴木晋は何を夢見るのか... JavaScriptへの愛を熱く語るエンジニアは現役の医師でもあった 最近になって、スマホ・アプリによるガイダンスが生活習慣病の予防などに効果があることが知られ始めているが、キュア・アップはこうした考え方に基づき、ニコチン依存症治療用アプリ「CureApp禁煙」を開発・提供する医療系スタートアップ...
トライリンクはリアルタイム性をどう実現したか?──Aiming開発チームが、2年半のプロジェクトを振... 「トライリンク」がリアルタイムにこだわった理由 ──「トライリンク 光の女神と七魔獣」(以下、トライリンク)は、社内では「お正月プロジェクト」と呼ばれていたそうですが、なぜですか? 保泉:長い話になりますよ(笑)。そもそもは2014年の正月明けに椎葉(忠志)社長から「スマートフォン向けのMMOR...
業務ではコードを1行も書いたことがない元人事が、プログラマとして独り立ちするまで──... エンジニア採用が転機になって、自らエンジニアを目指す 「教育で世界をよくする」を企業理念に掲げ、2006年に創業したヒトメディア。教育分野や異文化領域に対するインキュベーション事業を行っており、大学入試の出願システムの開発や、投資先・提携先の新規事業の立ち上げ、人材提供、海外提携などのサポート...
プログラマの評価を上げるには、どうすればいい?遠藤侑介・まつもとゆきひろ・増井雄一郎☆鼎談3... 日本のプログラマの社会的評価は低いのか ──最近は、企業のビジネスとして、低学年からのプログラミング教育に力を入れるところが出てきていますね。親がそういうキャンプに子どもを通わせると。 まつもと:プログラマって、ずっと「オタク」とか呼ばれてわりとさげすまれてきたので、その風潮を変えるきっかけには...
「プログラミングは、何歳から始めるべきか?」 ─遠藤侑介・まつもとゆきひろ・増井雄一郎・鼎談2... プログラミングをする学生が減っている? ──今日はせっかくこの御三方が集ってらっしゃるので、もうちょっとプログラミングの現在みたいな話も聞けたらと。 まつもと:私の友人で、母校の大学で情報科学を教えている人がいるんだけれど、プログラミング経験者の割合は、むしろ下がっているって言っていましたね。 ...
遠藤侑介・まつもとゆきひろ・増井雄一郎が語る「超絶技巧プログラミングはなぜ面白いのか」... なぜいま超絶技巧プログラミングなのか ──遠藤さんの著書、『あなたの知らない超絶技巧プログラミングの世界』(技術評論社)は実用性を追求するだけでは出会えない、ちょっぴり不思議なプログラミングの世界で一緒に遊びに行きましょうというのがテーマです。まず、この本を、なぜお書きになったのか聞かせてください...

今週のPickUPレポート

新着記事

週間ランキング

CodeIQとは

CodeIQ(コードアイキュー)とは、自分の実力を知りたいITエンジニア向けの、実務スキル評価サービスです。

CodeIQご利用にあたって
関連サイト
codeiq

リクルートグループサイトへ