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外資系と日本企業って何が違うの?Microsoftで聞いてみた

2016.04.28 Category:【連載】ヨッピーの突撃レポート Tag: , , , ,

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澤円さんにMicrosoftがどんな会社か教えてもらった後に、日本マイクロソフトの社員食堂「One Microsoft Cafe」でエバンジェリストの皆さんとランチをしました。
日本企業と外資系企業との違いや、de:codeのことについていろいろ教えてもらったよー!
by ヨッピー

社員食堂「One Microsoft Cafe」でランチ!

こんにちは。ヨッピーです。

食事中に失礼します。

本日は日本マイクロソフトさんにお邪魔しているのですが、【本編】だけでとんでもないボリュームになってしまったので、特別編としてエバンジェリストの方々とのランチの様子をお伝えしたいと思います。

そんなわけで食堂に来てみましたのですが、めちゃんこ綺麗!

それぞれ700円くらいでメイン料理+アラカルト2品を選ぶタイプ。

完全に美味そう!

エバンジェリストにいろいろ聞いてみよう

まあおっさんが一人で食べてるだけなのもアレなので、エバンジェリストの方々にいろいろとお話を聞きながら食べることにしました!

ちなみにMicrosoft全体では正社員が約12万人、派遣社員やベンダーさんも入れるとだいたい20万人くらいが世界中で働いてるそうです。日本マイクロソフトの従業員数は約3000人。


「日本法人って少ないんですね」


「そうですね。澤が言っていたようにOSなどのソフトやクラウドサービスは世界共通なので、日本語化、いわゆるローカライズも含めて、開発はアメリカのシアトルにある本社が中心になって進めているんですよ。日本にも「マイクロソフトディベロップメント」(MSD) という開発拠点があって、Windows、Office、Bingなどの開発チームがあります。日本人っていう意味では、アメリカ本社で活躍してる日本人エンジニアもいますよ」


「Microsoftで働く人の内、エンジニアの割合ってどれくらいなんですか?」


「職種によって呼び方はいろいろありますが、『技術的なバックグラウンドがある人』という意味ですとグローバルでは5割以上ですね。営業などは技術的なバックグラウンドがない人に含まれます。日本マイクロソフトだと、技術的なバックグラウンドがない人の割合がもっと増えると思います」


「食べながらで恐縮ですが、Microsoftに入ろうと思ったらどういうルートがあるんですかね?」


「澤が申し上げた通り、Microsoftは新卒の採用をしているのですが、中途採用も多いです。中途採用では、知人を紹介するパターンが最近は増えてますね。ただし、『紹介する』と言ってもそれで簡単に入れるのではなくて、ちゃんと面接や試験を受けなくちゃいけないんですね。だから、『ウチにおいでよ』っていうんじゃなくて、『ウチ、募集してるから受けてみなよ』みたいな誘い方になります」


「募集要項については、どこの国でどんな職種のどういう仕事が募集されてるかが一目でわかるようになってるんですよ。だから、募集を見て自分に合いそうなら手を挙げて面接を受けるような流れですね。

これは世界中で統一されているので、例えば日本で働いてた人が『イタリアで働きたい』と思えばイタリアで募集がかかってる仕事を見て立候補すればいいんですね。もちろん言葉の壁もあるのでそれで受かるかどうかは別問題ですが、受かりさえすれば世界中どこで働いても問題ありません。実際、こちらにいるドリューも日本語を話せませんが日本で働いてますし」


「えっ。ドリューさん日本語話せないんですか?」

▲日本マイクロソフト株式会社 デベロッパー エバンジェリズム統括本部 ドリュー・ロビンスさん

YES, I love Japan!


「うん、本当だわ」


「ちなみに、Microsoftの仕事は基本的に全部プロジェクト単位なので、『こういうのやるから人材募集~!』ってやって、ガーッとプロジェクトに取りかかって、終わったらチームを解散してまた次のプロジェクトを探すっていうことの繰り返しです。この募集要項はMicrosoft内部にかけてる募集も外部に出してる募集も同じなので、『Microsoftで働きたい』と思うのであればこの募集要項をチェックしてマッチする仕事があれば立候補すればよいですよ」


「へぇ~~!RPGに出てくるギルドみたいですね」


「はい。そんなイメージです。ただし、『プロジェクトを遂行する能力に欠けるな』って判断されたら『君にはこのプロジェクト向いてないみたいだから社内外問わず、他の仕事探したほうがいいのでは?』ということもあります」


「あの、僕、温泉大好きなんですよ。なので、あるなら是非立候補したなと思うんですけど、温泉掘るプロジェクトとかはないんですか?」


「ないです」

日本企業、だいぶヤバいんじゃないか説について


「ふーむ、今日ね、僕こちらでね、それこそオフィスのレイアウトから仕事の進め方とかね、セキュリティとか新しいデバイスの開発とか全世界でやり方を統一してることとか会議のやり方とか、まあいろいろ教えていただいて『すげぇなー』って感心してたんですけど、ふと思ったんですよ。そんな最先端の皆さんから見ると『ヤバいなここ』って日本企業、めちゃくちゃ多いんじゃないですか?」

▲日本マイクロソフト株式会社
デベロッパー エバンジェリズム統括本部 エバンジェリスト 佐藤 直生さん

突然の質問に笑顔のまま固まる佐藤さん。


「いやね、皆さんは仕事柄いろんな会社に行ってお話をしたりすることも多いんで、その辺はよくわかるのかな、と思って。まあ皆さんからすれば日本企業ってお客さんだろうしなかなか言いづらい面もあると思いますが」


「そうですね。もちろんね、我々自身が試行錯誤している最中なので、アメリカのやり方、Microsoftのやり方が全てのパターンでベストだとは思いませんし、いろんな状況があるのはわかるんですけれども、これだけテクノロジーが発達しているのに、仕事の進め方が10年前と何も変わってないっていうところに関しては率直に言ってヤバいなって思いますね。これだけ変化の激しい時代に、昔と同じやり方でやってる、というのが良くないんですよ」


「そうですよね。でも実際そういうところってたぶん多いですよね。僕前にいた会社の同期と飲んだんですけど、いまだにFAXで発注もらってるって言ってましたもん。ITをもう少しうまく活用したら、FAXの発注なんかもう必要ないのになーって」


「もちろん、ビジネスは基本的にエンドユーザーありきなので、危機感を持っていたとしても自分たちの都合で勝手にビジネスの仕組みを変えるわけにはいかないんですよね。それぞれのジレンマがあるんだと思います。エンドユーザーの意識から変わらないと難しいんじゃないでしょうか」


「なんでそうなっちゃうんですかね?」

▲日本マイクロソフト株式会社
デベロッパー エバンジェリズム統括本部 テクニカル エバンジェリスト 山本 美穂さん

「よくある話としては、例えば新しいシステムを導入しようってなった時って、システムを外部に丸投げしちゃうというケースが多くあるんですね。じゃあこの機能はあそこに、こっちはここに、って。そうすると社内にノウハウがたまらないし、仕組みもわからないままなんですね。なにより丸投げだと新しいテクノロジーとか情報に対する感度が下がるんです。内製している企業で、社内にちゃんとした技術者がいれば、『こういうのが出ました。これ使ってみましょう』って共有されるんですが、丸投げだとなかなかそこまで情報感度が高くならないですね」

▲日本マイクロソフト株式会社
デベロッパー エバンジェリズム統括本部 エバンジェリスト 物江 修さん

「その、法人が展開しているサービスによっても実情はかなり違って、例えばアプリを開発している会社とかWEBサービスの会社なんかは、やっぱりそういった対応も早いんですね。だから、いつまでたっても変わらない会社と、どんどん変化していく会社と二極化が進んでるのかなっていう実感はあります」


「ほらー!ヤバいじゃんやっぱり!」


「なんでなかなか変わらないかっていうと、前例主義なんですよね。じゃあこの新しいサービスを導入したらウチの売り上げはどれくらい変わるんだ、とか。他社の事例を教えてくれ、とか、競合はこれを導入してるのか、とか。みんなリスクを取りたがらないと言いますか」

※通訳さんを通して話してます

「日本に来てから思ったのは、やはり『やらない理由を探す人が多い』ということですね。これは社外もそうだし、社内でもそうです。あと日本はSIerの力が強すぎますね。日本では企業のITシステムの7割くらいのシェアをSIerが持ってるんですが、アメリカだとせいぜい3割です。

今ではその現状を『よくない』と思い、自社内で自分たちがやろうとする会社が増えつつありますが、それでもまだ少ないですね。後は、先ほどの前例主義もそうなんですが、我々がチャレンジしなければいけないのは本来、前例のないミッションのはずなんです。前例に基づいて実行するのであれば、絶対にNo.1にはなれないんです。

日本経済は人口の減少に伴って、このままでは確実に縮小していくわけですし、変化を嫌うんじゃなくてやはりリスクを取ってチャレンジしていかないと、だんだん打つ手がなくなって来るんじゃないでしょうか」


「なるほど。リスクを取らないことこそリスクっていうことですね。僕、今すごく良いことを言った気がするのであとで太字にしておきます」

「そのリスクの理由のひとつは、人材の流出もあると思います。若くて優秀な人たちはいろんなことにチャレンジできる環境を求めるでしょうし、そういった人たちが働きたいと思うような会社じゃないとこの先は生き残るのが難しいのではないかと思います」


「まあ、僕は自由業に近い人間だからこそ好き放題言えるってところはあると思いますし、ずーっと不景気が続いてるわけですから『チャレンジって言われたってそんな余裕ねーよ!』ってキレられるかも知れませんが、でもやっぱり危機感は持っててほしいところですよね」


「ただ、難しいのが、我々が提案するような、ITを活用して事業を効率化するっていうような取り組みって、言ってしまえば『今まで10人でやってた仕事が、2人でできるようになりますよ』っていうことだったりするので、じゃあ仕事がなくなった残りの8人はどうするんだ、という問題も発生するんですね。アメリカと違って日本は解雇規制があるので効率化によって仕事がなくなったからってそう簡単にリストラするわけにもいかないですから」


「えーーーーーーー。でも、本来やらなくていい仕事を、雇用のためにそのままにしておくっていうのも本末転倒じゃないかっていう気もするんですよね。もちろん、そんなに簡単な話ではないんでしょうけども……」


「本当ならね、そうやって効率化することと、新しいビジネスの立ち上げが両輪になってて、効率化して手が空いた人材を新しい領域に投入してどんどん新しい事業を作っていく、みたいなサイクルがベストなんですよ。ただ不景気ですし、なかなか思い切った投資に踏み切れないというのが実情でしょうか」


「うーーーーーん、どうしたらいいんですかねぇ本当に……」


「そんなことより、ちょっとこれを見てください」


「おお!すげぇ!ドリューさんの名刺の上でなんかオッサン同士が戦ってる!」


「これ、週末に作ったんですよ。こんな具合に、例えば観光案内とかを3D化してそれが動き出したら面白いなって思って」


「へぇぇ!仕事で作ったんですか?」


「いや、プライベートですよ」


「何のために?」


「楽しいから」


「自由だなぁ。ちなみに皆さんの仕事であるエバンジェリストって、どんな仕事なんですか」


「伝道師って言われてますけど、IT技術って変化も早いしややこしいじゃないですか。それをわかりやすく企業にお伝えするのが仕事ですね。『この技術を使うと、こんなことができるようになりますよ』って。やっぱり情報を追いかけること自体が大変なくらいに進化のスピードが速いので、我々のような人間が技術を上手く翻訳する必要があるんですね」


「なるほど」


「ちなみに今の時期は、【de:code】っていう大きなイベントの準備に全エバンジェリストが追われてるんで、どんどんやつれていきます」


「僕なんか相手してる暇ないじゃないですか、それ」

そんなわけで今回ランチ中にお話を聞いたエバンジェリストの皆さんが、一挙に集まるイベントがこちらの「de:code」。

5月24日・25日の2日間に渡って開催される日本マイクロソフト最大規模の技術カンファレンスだーーーーー!

de:code

エバンジェリストの皆さんが僕に「de:code」への意気込みや見どころを語ってくれたので、一挙に紹介するよ~~~!

まず最初に「de:code」について語ってくれたのは、高橋忍さん。

▲日本マイクロソフト株式会社 デベロッパー エバンジェリズム統括本部
プラットフォーム エバンジェリスト 高橋忍さん

「de:codeは、シリコンバレーの開発者向けに米国サンフランシスコで開催したBuildの日本版。私たちエバンジェリストが、そこで発表された内容を日本語で、かつ実践に活かせるような内容に仕立てて講演するカンファレンスです。

25万円もするBuildのチケットは10分で売り切れるほど、世界で注目された最新テクノロジー。de:codeのチケットはそう考えるとお得に情報をゲットできるチャンスでもあります。

今年注目されたのは、拡張現実ヘッドセットMicrosoft HoloLensやBot FrameworkとCognitive Services、そしてC#で開発できる無料のクロスプラットフォーム開発ツールXamarinなど。「de:code」でも紹介セッションがあるので、必見です!」

▲日本マイクロソフト株式会社 デベロッパー エバンジェリズム統括本部
部長 エバンジェリスト 砂金信一郎さん

続いては、エバンジェリストチームを率いる砂金信一郎さん。

エバンジェリストの皆さんが仕事をしやすい環境整備やスタートアップ支援などを行いつつ、自らも「女子高生 AI りんな」を基にチューニングされた bot サービス “Rinna Conversation Services (RCS)” について、講演するのだとか。

最近は「AIって、飲食店の予約やコールセンター業務なんかにめちゃくちゃ使えるんじゃね?」なんて話題になっておりますが、ちょっと先の未来はAIとどんな会話ができるようになるのか、興味ある人はこちらをどうぞ!

さらに、4人のエバンジェリストさんにお話を聞く僕。

集まってくれたのは、和装でユニバーサル Windowsプラットフォーム (UWP) アプリを語るエバンジェリスト田中達彦さん、サン・マイクロシステムズ時代からJava系のテクノロジーエバンジェリストとして活動してきた寺田佳央さん。

そして、機械学習などのデータ解析分野で多数の講演を行いつつ、東京工業大学・慶應義塾大学の講師をやったりと、社内外問わず自由に変態的に活動してますと語る若手のエバンジェリスト大田昌幸さん。

Microsoft Azure公認キャラクター、クラウディア窓辺の中の人として人気エバンジェリストの戸倉彩さんも、クラウディアと同じ髪型・衣装で登場。

こんなに濃ゆい面々を持ってしても、今のMicrosoftは社内の承認システムから使用機種、外部講演のスタンスなど、あらゆる面で変革が起きてるってすごく実感してるんだそうだ。

de:codeでは、サティア・ナデラCEOが掲げる「Empower every person and every organization on the planet to achieve more(“地球上のすべての個人とすべての組織が、より多くのことを達成できるようにする”)」に沿った以下の3つの観点からセッションが設計されていくのだとか。

というわけで、劇的に変わりつつあるMicrosoftの最新テクノロジー、開発ツール、デバイス、サーバーそしてクラウドなどなどに興味を持った人は、de:codeに参加してね!

チケットが高くて行けないって人は、当日の基調講演、一部セッション、またスピーカーインタビューを「ライブ配信」するのでみてね!タダやで!タダ!

⇒「Microsoftが変わった」って言われてるけど本当なの?よくわかんないから直接聞いてきた」に続く

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ヨッピー

プロの無職。平日毎日更新のおばかサイト「オモコロ」にて体を張った実験記事を執筆。ほかにも「Yahoo!こちら検索探偵」「トゥギャッチ!」などで活躍中。TwitterIDは@yoppymodel。

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