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苦手克服!ブレインストーミングの方法(後編)──エンジニアのための企画書講座vol.7

2016.09.20 Category:【連載】エンジニアのための企画書講座 Tag: ,

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前回に引き続きブレインストーミングの方法についてご紹介します。後編は「実践的なアイデア出しの方法」です! by 瀬尾 浩二郎

1.アイスブレイク


今回はブレインストーミングで使える様々なアイデア出しの方法と、アジェンダの作り方だよね!


そう!その前に少し間が空いてしまったので、前回の復習を少しすると「効率的なブレインストーミングを行うコツ」とは…?


考える時間と話す時間を分ける” こと。


そのとおり!今回はその「考える時間」におけるアイデア出しの方法を紹介します。
同じ方法で考え続けると飽きてしまったり煮つまりやすいので、方法を変えて気分転換ができると効果的です。まず最初に紹介する方法は、アイデアを出す前の下準備「アイスブレイク」。


アイスブレイク!


その名の通り、ブレインストーミング開始直後の緊張した状況を、話しやすいなごやかなムードにすることをアイスブレイクといいます。これといった手法は特になく、緊張感が解けるならどのような内容でもよいです。


なんでもよい!?


例えば「ニックネームをつけて、お互いを呼び合う」など、お互いの心の敷居を下げる方法があったりします。ただかえって恥ずかしくなってしまうこともあるので、一番参加者が馴染みやすい方法を選びたいところですね。

初めて会う人とのブレインストーミングの場合、シンプルに「自己紹介 + 用意された質問に回答」という内容でもだいぶ効果があります。質問の内容は、新サービスを考えるブレインストーミングだったら「最近気になったサービス」などお題に合わせるとよいでしょう。


確かに自己紹介にあわせて、どのようなことを考えているか事前に分かると話しやすいね。


すでにお互いを知っている間柄だったら「まだみんなに話していない、このプロジェクトにかけるアツい想い!」などテンションが高いものでもいいですね。


そういうノリ、なかなか嫌いじゃない!

2. マインドマップ再び


次におすすめなのが「マインドマップ」。1人1枚ずつ、みんなで書いてみましょう。


マインドマップの書き方については第2回にあったね。

      ▲マインドマップ(書き方については第2回を見てみましょう


書いた後に、どのあたりのキーワードが気になったかなど、お互いにシェアします。


みんなの分、アイデアの引き出しが増えるから効果的だ!あと自分の気づかない視点や、他のメンバーが気にしていることが分かって便利そう。

3. 5分間集中してアイデアを出すCrazy 8s


次は最近流行りのDesign Sprintから「Crazy 8s」という方法を紹介します。


知らない単語が一気に出てきたぞ。


順番に説明しよう!Design Sprintというのは、Google Venturesがスタートアップを支援するために開発したプログラムの名称なのである。5日間の間にアイデア出しからプロトタイプの作成、そして検証までを行う超リーンなプログラムなのだ!


おぉ…!


そのDesign Sprintで、とにかく短い時間に集中してアイデアを出す方法を「Crazy 8s」と呼びます。やり方は簡単、紙を8等分に折ってそれぞれのマスにアイデアを一つずつ言葉で書いていきます。

▲Crazy 8sの例(後から絵を少し書き足しました)


埋めていくのはゲームっぽくていいね。時間制限とかあるのかな?


そう、これを5分で行います。つまり、1アイデアにかけられる時間は40秒。
まずテキストで埋めてから残り時間で絵を追加できるとよい感じです。


頭がパンクしそうだ!


これで出たアイデアをお互いシェアし合います。お題を変えながら何回か繰り返すと、いい感じにアイデアを絞り出せるでしょう。Design Sprintでは、このあと投票などのプロセスを経てアイデアの絞り込みをするのですが、ブレインストーミングでは一旦ここまでとしてもよいでしょう。

4.最後は文章にまとめてみよう


ここまでくると、だいぶアイデアが出てきているかと思います。そろそろ、出てきたアイデアをどのように見せたいか考えたくなるよね。


確かに一旦まとめをしたくなるけれど…。ブレインストーミングではアイデアをまとめなくてもいいんだよね?


そう、ブレインストーミングでは基本的にアイデア出しを行うので、まとめるのは後の作業でもいいんだ。とはいえ、出たアイデアに一貫性やストーリーが見えた方が分かりやすい。

そこで例えばこんな内容のシートを、メンバーに埋めてもらうのが効果的です。


2016年X月X日。XX社は新しいサービス(    )をリリース。このサービスは(    )ことで、(    )という問題を解決し、新しく(    )という価値をユーザに提供します。

特徴的なのは(    )機能。これにより(    )ことができます。



おぉ、プレスリリースっぽい!


このように書くことで新しいアイデアをどのように伝えるか、そしてそれが世の中の興味を引きそうか、ということが分かるので参考になります。

5.アジェンダ作り


ちなみにこういう議題とかアジェンダはどうやって考えるの?


実際に、まず一人でアイデア出しをしてみるのが良いでしょう。そうするとテーマに対して、どのように考えるとアイデアを出しやすいか、またそのために必要な関連情報などが分かってきます。そこから、お題を考えていきましょう。うまくお題を立てられると、とても自分では思いつけないアイデアが出てくるので楽しいです。


ブレインストーミングの醍醐味だね!

(イラスト : Shiori Clark

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瀬尾 浩二郎(セオ商事)
大手SIerを経て、2005年に面白法人カヤック入社。Webやモバイルアプリの制作を主に、エンジニア、クリエイティブディレクターとして勤務。自社サービスから、クライアントワークとしてGoogleをはじめ様々な企業のキャンペーンや、サービスの企画制作を担当。
2014年4月よりセオ商事として独立。「企画とエンジニアリングの総合商社」をモットーに、ひねりの効いた企画制作からUI設計、開発までを担当しています。
Twitter: @theodoorjp
ホームページ: http://theodoor.jp/

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